滝
谷山
皆子川
大学生の時は、京都に住んでいたのでよく京都の北山に日曜ごと
に友達と出かけたものである。特に、大学の研究室には有機溶媒、重金属等などの毒性のある物質が多くあり、せめて休みには山のきれいな空気を思う存分吸い
たいという欲求があった。だから、同じ研究室の中尾(現:住友ベークライト)や中村(現:日本合成ゴム)そして熊田(現:花王石鹸)と朝早く京都バスに乗
り、北山を歩き回った。
・背丈を超える熊笹に覆われた「桟敷ケ岳」
・比較的北山では高い「雲取山(911m)」
・京都一番の高さを誇る「皆子山(971.5m)」
・ルートがはっきりしていない「鎌倉山」、「峰
床山」
・京都、福井、滋賀の県境に位置する「三国峠」 等々
特に、冬に三国峠に行こうとして、途中ビバークを余儀なくさ
れ、翌日テントが雪に埋まってしまったことや除夜の鐘を相棒の熊田と八丁平で聞いたことは印象深い。
B 比良山
比良山へはもっぱら京都側から登り、滋賀側へ降りた。なぜな
ら帰りに京側 へ降りるのは、バスが極端に少なかったからである。
・平ーー花折峠ーー権現山ーー小
女郎池ーー蓬莱山ーー打見山
早春の小女郎池は水芭蕉の花が咲き乱れ美しい。ただし、休み
はロープウェーで来る観光の人が多いのが難点である。
・堂満岳や金糞峠となると人は一段と少なくなる。花崗岩が風化
してぼろぼろなので注意が必要。
・「武奈岳」は比良で一番雄大ではないかと思う。京都側の沢は、関西でも有名な沢登りコースとなっている。
・比良の北の端に位置する「蛇谷ケ峰」は北に開けた眺めの良い山である。
比良山系の良いところは、テントを張ると琵琶湖の夜景がきれ
いに見られることです。星が輝く夜にガロの「学生街の喫茶店」の曲がラジオから流れるのが鮮明に覚えている。